輸出管理の「三本の矢」
該非判定・取引審査・出荷管理
輸出管理の実務は、該非判定・取引審査・出荷管理の3つの手続きがそろって、はじめて会社を守れます。
3つがそれぞれ何を確認するのか、1本欠けるとなぜ危ないのかを、約3分で整理します。
この動画で学べること
- 該非判定=「モノや技術が規制リストに当たるかを、自社で調べて決めること」
- 取引審査=「取引の相手が誰で、何に使うつもりかを確認すること」
- 出荷管理=「審査した貨物と、実際に出す貨物が同じかを、出荷の直前に確認すること」
- 1本でも欠けると、そこから漏れてしまう理由
- 引合いから輸出までの流れの中で、3つがどうつながるか
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安全保障貿易管理、基礎コース。第二回、輸出管理の三本の矢。
このレッスンのゴールは三つ。該非判定、取引審査、出荷管理が、それぞれ何を確認する手続きか説明できること。一本でも欠けるとなぜ危ないか説明できること。三つの手続きが実務でどうつながるか、流れで言えることです。
一本だけ丁寧にやれば安心、というのは誤解です。貨物は確認したのに用途を確認していなかったり、相手と用途は審査したのに、出荷の段階で違う品物を送ってしまったり。三本の矢がすべてそろって、はじめて会社を守ることができます。
第一章、第一の矢、該非判定。
該非判定とは、貨物や技術が、輸出令別表第一などの規制リストに該当するかどうかを、自分たちで調べて判定することです。判定するのは経済産業省ではなく、輸出者自身の責任です。
規制リストに該当すると分かれば、原則として経済産業大臣の許可が必要になります。
第二章、第二の矢、取引審査。
取引審査とは、取引の相手が誰で、何に使うつもりかを確認することです。会社名を知っているだけでは、確認したとは言えません。
貨物自体が規制リストに載っていなくても、取引審査で懸念があると判断されれば、許可が必要になることがあります。これは、補完的輸出規制と呼ばれる仕組みです。
第三章、第三の矢、出荷管理。
出荷管理とは、審査した貨物と、実際に出荷する貨物が同じかどうかを、出荷の直前に確認することです。宅配便で言えば、送り状と中身が違っていたら大変、というのと同じです。
該非判定と取引審査でどれだけ丁寧に確認していても、この最後の確認を飛ばすと、それまでの確認が台無しになります。だからこそ、出荷管理は最後の砦と呼ばれます。
最後に、三本の矢を時系列でつなげます。海外からの引合いがあれば、まず該非判定でモノを確認し、次に取引審査で人と用途を確認し、最後に出荷管理で出荷直前の同一性を確認する。この一本道を通り抜けて、はじめて輸出・提供にたどり着きます。
まとめます。一つ、該非判定は、モノが規制リストに該当するかどうかを確認します。
二つ、取引審査は、相手と用途を確認します。
三つ、出荷管理は、出荷直前の最後の同一性確認です。
次のレッスンでは、デュアルユースとは何かを見ていきます。規制の対象は、武器とデュアルユースの二種類。同じ製品でも、使う人と目的で扱いが変わります。ふつうの製品が、規制の対象になります。
改正を見落とさないために
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無料で登録するこの動画は、安全保障貿易管理の一般的な考え方の解説です。個別の製品や取引についての該非判定ではありません。個別の案件は、経済産業省 安全保障貿易審査課に確認してください。最終的な判断は、輸出する自社で行います。 制度は改正されるため、実務では必ず経済産業省などの最新の一次情報をご確認ください。安貿ナビは民間の学習サービスで、官公庁・団体の公式チャンネルではありません。
