はじめまして。あんぼう船長じゃ。

輸出管理の海は、決まりごとが多くて、ときどき霧がかかる。調べても調べても、足りない気がする日もあるじゃろう。

わしも見習いのころは、毎日が霧の中のようじゃった。そんなある晩、年上の船乗りが、甲板で温かいお茶を一杯わたしてくれた。仕事の話は、ひとことも出なかった。それだけで、不思議と、明日も舵を握れる気がしたんじゃ。

この航海日誌は、あの夜の一杯のお茶のつもりで書いておる。毎週日曜の夜に、短い話をひとつ、ここに置いておく。つらい日は、ただ読んで休んでくれればよい。うまくいった日は、いっしょに喜ばせておくれ。

勉強も、仕事も、いったん置いてよい。読むだけで、よいんじゃ。

みなとくんぼくも、毎週日曜の夜が楽しみです! 船長、お茶はぼくが入れますね!
あんぼう船長うむ、頼んだぞ。では、来週の日曜の夜に、また会おう。